国内を旅していると、日本はデザインの豊かな国だと再認識する。

地域に寄り添うデザインを育んだ、この国独自の気候や自然との結びつきに思いを巡らせる。

 

「瞬き」を意味する「BLINK」という展示タイトルのもと、富山の素材「ヘチマ」「岩崎石」「ガラス」の3つの素材に新たな価値を添えたアートピースを展示。

 

東京ミッドタウンでの展示「BLINK」は、幾度も富山県へ足を運ぶ中で、豊かな資源と技術の中に散りばめられた「トキメキ」を手がかりに、自然とデザインの本質的可能性を探求した。本展では自身の驚きの瞬間を出発点とし、素材から作品へと展開するプロセスを通して、これからのデザインを探る。自然の産物とデザインが緩やかに繋がる、澄んだ魅力を纏ったデザインピースを展示した。

 

「植物」との柔らかな対話。「ヘチマと過ごす、上質な時間」をテーマに、ヘチマの軽やかさ、涼やかさに光を当てた「LUFU」シリーズのオブジェ。

 

「石材」に宿る大地の記憶を旅する。「AMAHARASHI」は、石材の模様と素材特性を生かしたインテリアオブジェクト。

 

「ガラス」に生命の輝きを収める。「HONEY」は、空気の輪郭と蜂蜜の艶やかな輝きを収めた手吹きの「蜂蜜瓶」。